この6月に仕事で、台湾・台南を訪れ、工場に行く道中、マンゴ畑、パパイヤ、パイナップル、バナナ農園に立ち寄り、バナナを撮影した。
昭和30年ごろまでは、台湾バナナは、「高級品」の位置付けにあり、我々庶民には、手の届かないものであった。それは、上質の台湾バナナは、料亭やホテルに買い占められていたからである。私が、小学生のころ病に臥していたときに母が高級台湾バナナを買ってきて食べさせてくれたことをはっきりと覚えている。随分と弾んでくれたんだなあということが、子供心に刻まれている。子供心に、一生に一度でいいからバナナをたらふく食べて死にたいと思ったものだ。
いまでは、そのバナナもスーパーで格安で買える。バナナは、再び健康食品として注目が集められており、その消費は、増加傾向にある。市場には、エクアドル産、フィリピン産もあるが、味、香りは、台湾バナナの比ではない。特に、エクアドル産は、サイズが大きく、味も大味で深みがない。
台湾バナナが美味しい理由が、Wikipediaに記載されている。「台湾はバナナ生育の条件としては、気候的には寒く、フィリピンでは8か月で収穫できるのに台湾では収穫まで12か月から13か月かかるものもあり、促成栽培でなく、じっくり成長するため味、香りが濃くなる。」とある。やはり、台湾バナナは、依然としてバナナ・キングなのである。
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