私がサウジアラビアに駐在(1980-1985年)していた時に、「ファティマの手」のことを友人に教えられた。ファティマは、マホメットの4女として生まれ、生涯を社会奉仕に尽力したという。
慈悲深い彼女の手を幸福を呼ぶお守りとして、あるいは魔よけとしてアラビア諸国で広く用いられている。あらゆる女性の装身具としてあるいは家屋の入り口のドアーノックとしても用いられている。ファティマの模様が入ったペンダントと灰皿は、北アフリカ、モロッコのカサブランカで買い求めたもので今では、私の宝物である。この5本の指をイスラーム教の五柱と、後に意味づけているようである。アラビア語では、数字の5のことを、ハムサ(Khamsa)という。まんざら、私の名前mrfiveと縁が無いとも言えない。イスラーム教の預言者マホメットの娘の名前から、ファティマの手と言われている。