JR奈良駅の前にある奈良市総合観光案内所の前を通り過ぎようとした時に、地面に糞が落ちていた。ふと見上げると、燕のヒナが4羽、小さな口を精一杯開けて親ツバメが餌を運んでくるのを待っている姿が目に入った。なんとかわいいのだろう。一生懸命に親が餌を採ってきて、生まれたばかりのヒナに与え、子育てに勤しむ姿は、人間社会の子育てにも通ずるものがある。
しばらく見ていると、親ツバメは、4羽の左から順番に1羽ずつ公平に餌を与えているのが見て取れた。ほほえましい光景だ。日本で繁殖し、寒くなるころ、また越冬地である台湾、フィリピン、ボルネオ島、マレー半島、ジャワ島などへ向かうのだろう。